腎臓内科・透析科とは
腎臓内科・透析科とは
尿タンパク・尿潜血などの尿検査異常や腎機能が低下した方を治療する内科です。
また腎不全の患者さんに対する「血液透析」を行っています。
対象疾患
病名としては慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、急性腎不全、慢性腎不全、糖尿病性腎症、高血圧に伴う腎障害(良性腎硬化症)、血管炎、膠原病などに伴う腎障害です。またナトリウムやカリウムなどの電解質異常も扱います。
健康診断で尿異常(尿たんぱくや尿潜血)を指摘された方や、腎臓機能の異常を指摘された方、慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群と診断された方、 むくみの相談にこられた方、などを対象に診療しています。特に尿異常や腎機能障害を指摘された方で、当院で検査を行った上で腎生検など更なる精密検査の必要がある場合、大学病院や中核病院をご紹介させて頂きます。
血液透析について
腎不全が進行し自覚症状が出現すると、腎代替療法が必要となります。腎代替療法は腎移植、血液透析、腹膜透析の3種類あります。現在当院で行っているのは血液透析のみです。
※腎移植や腹膜透析を御希望される場合、施行可能な施設をご紹介いたします。
血液透析の原理
血液透析は、血液と透析液の間にある半透膜(水分とごく小さな物質のみを通過する膜)を介して、水や物質の移動を行い、毒素を除去し不足物を補充します。 その原理は「限外濾過」と「拡散」と呼ばれるものによります。
「限外濾過」は、透析器(ダイアライザー)の出口を狭くするように圧力をかけて、血液中の余分な体液(主に塩分・水分)を除去します。
「拡散」とは、ティーパックをお湯につけた時に濃さが均一となるという原理です。血液中の老廃物や電解質のカリウム・リンなどが除去されます。反対にカルシウムや重炭酸イオンなどは補充されます。
血液を取る側(脱血)と返す側(返血)の2本針を刺します。
穿刺後、血液回路に接続します。血液をダイアライザーで浄化し体内に戻します。
ダイアライザーは半透膜がストロー状に束ねられており、外側を透析液が、内側を血液が流れています。そこを流れる血液流量は毎分200ml程度を必要とします。そのため、十分な血流を確保するための血管(バスキュラアクセス)を作成します。
一般的には内シャントと呼ばれます。
血液透析は週3回の治療を続けなければならず、決して楽な治療ではありません。少しでも透析患者様の不安や苦痛を和らげることが出来るよう「笑顔と優しさ」をモットーにスタッフ一同、精進して参ります。
※透析患者さんを対象に送迎を行っています。ご利用に関して、一部制限がございますが遠慮なくご相談下さい。